弊社はサイト開発において、いわゆるMTやWordPressをほとんど使わず、システムは自社開発しています。開発において、CMSしか使わない、という事がほとんど無く、あくまでも機能の一部にすぎない事が多いためです。携帯サイトとの連携や、複数ドメインにおける横串管理もあり、いろんな機能と複合的に関連するため、あえて出来合いのを使う理由も特段無く(かえって面倒になってしまう)、全て自社で開発を行っています。
開発にあたってはオープンソース系がほとんどで、PHPは2から使っています。当時は「こんなもの使い物にならねぇ」(弊社CTO談)という感じでしたが、今にいたるまで、ほとんどPHPをメインで使っています。昔はPHP本を探すのも一苦労で、ほとんど書店に並んでいませんでしたが、今ではゴマンと陳列してあり、扱ってない本屋さんを探す方が難しい状況です。とてもうれしい事ですね。
勿論クライアントの要望によって、MTやWordPressをインストしてご提供する事も、少ないのですがあります。主にそれしかなくて良い、複雑な事をしないケースがそれに該当します。特段MTやその手の CMSが大嫌いだ!という目の敵的なポリシーがある訳ではありませんし(汗)、それにはそれの良いところというのがありますから、ご要望に応じてご提供を行っています。
ただ、うちがあまり好まないのは、結局の所、ソフトウエアというのは、導入する際には、そのソフトウエアと心中する覚悟が必要だ、という点です。
オープンソースの例になりますが、例えばECソフトウエアの分野で言うのなら、osCommerceは既に本家では開発がほぼ止まった状態になっており、ほとんど進化していません。その時開発にコミットしていた人達が一部集まって、ZenCartを作っています。しかし、 ZenCartは「必ずログインしないと買い物が出来ない」「登録をユーザーが自分で削除出来ない」という問題があります。ソースは公開されていますので、当然自分で修正する事は、「論理的には」可能ですが、実態としてはかなり大変です。
導入するのであれば、当然それを踏まえた上で、つまり「心中」するつもりで使わなくてはなりません。文句を言うくらいなら、最初から選ばなければ良いと思いますし、後から気付いてもアフターカーニバル、後の祭りです(ここ、リンクにする意味あるのか・・・)。しかし、ソフトウエアに対して費用を払っていない事を考えると、それは妥協点として理解できる範疇じゃないかと(妥協しなければならないと)私は感じます。
勿論自社開発であろうと、他社開発であろうと、オープンソースであろうとなかろうと、ソフトウエアというのは選んだ瞬間、「心中」せざるを得ません。であるならば、自分の運命は自分で決める、その点で、自社と共に心中するのであれば、(まだ少しは)納得できる、という事だと思っています。
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