土曜の日経に、たまにこの手の記事が出ますが、「在宅勤務 拡充相次ぐ」という記事が掲載さていました。こういう記事を読むたびに「ふ~ん」とやや思ってしまうのですが、実は弊社は創業以来ずっと完全無欠の在宅勤務です。2000年に会社を作ってからずっとSOHOで、2年前からオフィスを借りて、在宅勤務+カタギ出社、という形にしています。
なので、SOHOに関してはかなりノウハウを積み重ねてきています。元々SOHOを始めた理由というのは極めて簡単で、有り体に言うと、「金がなかったし、それで足りた」という事に尽きます。弊社を立ち上げた時は、法人でもなく、ただの「屋号」で、社長兼開発兼経理兼営業兼雑用係、の私一人しかいなかったため、わざわざオフィスを構える必要がなかったためです。
当初は、といいつつ、仕事がとてもしやすかったため、結果的に5年以上そういう形態でやってきたのですが、そうすると、今度は別の問題が出てきました。何しろSOHOなもんですから、普通のカタギが採用しにくい、という問題です。普通カタギの人というのは、会社に毎日出社しています。これが転職したら出勤が無くなり、自宅で、という事になるとメンタルな抵抗感が大きいようで、採用が少しづつ滞る様になりました。
また、SOHOの場合、若い社員の育成・管理に問題があるケースが多い、という事です。容易に想像がつくと思いますが、若い人ほど自律心に欠けやすいため、「目が届かない」SOHOになると、仕事の効率が落ちたり、だらしなくなりがちで、指導もきめ細かくは出来ません。SOHOは「自律した大人」の勤務形態であり、「ひよっこ」には向かないのです。育成、という観点からはあまり良い事がありません。まあ、当たり前の事ではあります。
ここ数年、若い人の育成採用を経営上重要な課題としている事もあり、そこでオフィスをかまえ、今のような「新規採用の人は出社が原則、今までの人と事情がある場合は、SOHO+定期出社」という形になりました。おかげ様で、今年春のエンジニアの求人では、50名以上の方に応募して頂きました。ありがたい事ですね。
コメント