先日、ヨドバシカメラでウェアラブルカメラを見に行きました。
GoProのメジャーは当然として、マイナーなCASIOも依然として頑張っており、売り場も広くなっていました。家電量販店的には今旬な商材の一つですから、まあ当然と言えば当然かもしれません。
ところが、あれ?よく見ると見るとパナソニックのウェアラブルカメラが見当たりません。
一昨年はネイマールやら綾瀬はるかをCMに起用し、かなり派手に宣伝を展開していました。
また、CMだけではなく、実際にカメラのサイズも小さい上にかなりスペックも良く、性能比較だけで言えば似たような価格帯でGoProよりもずっと性能が良かったように思います。
それが売り場からまるごと消えてしまった訳です。
理由を店員さんに聞くと、Panasonicはもうウェアラブルカメラは製造はしておらず、在庫書襟の状態になっている、今後も売り出す予定は無い、とのことでした。つまり事実上撤退してしまった訳です。
実は昨年夏、Panasonicを買うかどうか散々思案して、結局見送った経緯がありまして(何も買わなかった)、今となってはPanasonicを買わなくて良かったのかな、、と思いました。
しかし、あれだけ価格的にも性能的にもなかなか優れたプロダクトであったのにも関わらず、撤退したのは実に残念です。後発の難しさで、売れなかったんでしょうか。
Panasonicはその昔、エレキがダメで業績が大きく悪化した際、経営方針を大きく転換しました。カンタンに言いますとテレビなどの「赤字事業の止血」を行い、コンシューマー向けの商品より、BtoB事業に注力する方向になっていまして、事業領域も、住宅、車載、家電に特に特化していく、またデバイス事業を強化していこう、という方針です。
ちなみにデバイス事業というのは、リチウムイオン電池のような複数の事業領域をまたぐプロダクトを指しています。ソニーで言うところのCMOSイメージセンサーで儲ける、というようなイメージだと思います。CMOSとはデジカメなどに搭載されているカメラに必要不可欠なキーデバイスで、ソニーのはiPhoneでも採用されており、実は利益のかなりの部分がこのパーツ売りで稼いでいます。Panasonicも考え方としては同じ方向でしょう。
このような昨今の経営戦略から見ると、ウェアラブルカメラはPanasonicにおいては恐らく傍流ですので、早々に店じまいをしたのはわかるのですが、世界規模で市場を俯瞰すると、ウェアラブルカメラは実はかなりの高成長である事がわかります。矢野経の資料見ると、
- ウェアラブルデバイス世界市場に関する調査を実施(2016年) – 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所
◆ ウェアラブルデバイス世界市場規模は2015年7,105万9,000台、2020年には3億2,278万台を予測◆ ウェアラブルデバイス国内市場規模は2015年209万2,000台、2020年には1,160万台を予測
となっており、極めて有望な市場である事はわかります。なんだかすごいもったいないですね。
総合家電メーカーがこれまでの総花的な事業展開をやめ、限られたリソースを選択と集中していくというのはよくわかります。しかし、価格のたたき合いのようなテレビ事業ではなく、このような育ち盛りの事業から撤退してしまうと言うのは、なんだか少しさみしい気がします。
さて、ところで、ウェアラブルカメラ、結局何買いましょうかね・・・。しばらくまた悩んでしまいそうです。
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