システム開発の失敗は全て発注者側企業に責任があるとの逆転判決

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システム開発の失敗は全て発注者側企業に責任があるとの判決 未分類

大変興味深い判決です。旭川医科大学NTT東日本の間で裁判になっていた病院情報管理システムの損害賠償請求で、一審を覆し、旭川医科大学が全面敗訴となる内容です。

日本の裁判は事実上二審制なので、これで裁判は余程革新的な理由が出てこない限りこれで事実上判決は確定したと思います。

裁判記録の詳細は読んでおらず、報道されているニュースしか見ていませんが、システム開発の時に失敗する典型的なケースは、開発途中で既に設計が終わっている段階になっており、辞めてくださいと言っているにも関わらず、あれも必要、これも必要、と追加要望が雨あられのように振ってくる事です。

これは客観的には上流部での要件定義・設計段階の詰めが甘いことによって起こります。一般的に上流部で仕様設計を行い、それに沿って下流工程で開発、テスト、リリースをするシステム会は手法を「ウォーターフォール型開発」と言います。しかし一般的には上流部で仕様を完全に担保する事は現実的に不可能で、大なり小なり仕様の揺らぎ、抜け漏れというのは避けられません。

下流工程で漏れた仕様を追加対応する事になりますが、軽微な範囲であれば工数と費用に影響はありません。しかしそれなりの規模になってくるとそれは仕様の範囲だ、あるいはそうではない、という議論が発注主とシステム開発会社の間で起こります。

今回の場合はメディア報道を見ている限りは、開発中の追加要望が収拾つかなくなってしまい、プロジェクトが頓挫したように見えますが、今後の推移を見守りたいですね。

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