先日、村上龍氏の本を読んでいて、まさに、と思う点がありました。
- 無趣味のすすめ
趣味の世界には、自分を脅かすものがない代わりに、人生を揺るがすような出会いも発見もない。
心を震わせ、精神をエクスパンドするような、失望も歓喜も興奮もない。真の達成感や充実感は、多大なコストとリスクと危機感を伴った作業の中にあり、常に失意や絶望と隣り合わせに存在している。
つまり、それらはわたしたちの「仕事」の中にしかない。
何となく世間的に「趣味は特にありません」というと、つまらない人、味気ない人生を送っている人、というニュアンスがそこはかとなく感じられますが、大きな勘違いも甚だしいと思っていました。的確な指摘だと思います。多趣味な人ほど、そういう事を言うような気がしないでもありませんね。仕事を「シゴト」としての意味しか見いだせない人の人生は、それはそれで味気ないような気がします。
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