先日、「藤田晋の仕事学」という文庫本を買ってつらつらと読みました。
その中の一つにマネージャーについての記載がありました。
超簡単に要約してしまうと、
「若くしていち早く現場の仕事を離れ、マネージャーのポジションにつく事によって、仕事の絶対量が減ってしまい、個人としての成長が止まってしまうタイプの人材がいる。この手のタイプは特に見栄っ張りに多く、人を使うというより、俺が俺がという人材にまま見られる。もったいない事だ」
というものです。
私もこの記述を読んで思い当たる節があります。こういう場合は、現場の仕事量が減った分だけ、その余白をマネジメントの仕事にあてる、あるいは意識的に現場の仕事も少し残すなりしつつ、「仕事の総量」をむしろ増やさなければならなりません。しかし、実際はなかなか難しく、監督するのが仕事なので、作業量が減ってしまうのは無理も無い、むしろ自然な事だ、と思い込んでしまうのです。
本質的なお話しして、特に若い頃は、仕事の質を高めるためには、量をこなすことが絶対的に必要です。
逆の言い方をすると、量をこなさず、仕事の質を高めることは絶対に出来ません。
ブラック推奨ではありませんが、若い頃の苦労は買ってでもしろ、という古人の教えは正しいのです。
若い頃に得た経験値、量が、年を取ると効率的に仕事をさばく「技」の基本を作り、脂ののってきた30代後半、40代に大きく花を開き、その人に果実をもたらします。
年を取ってから量をこなそうとしても、若いときの密度ではやれませんし、後悔してもどうしようもありません。
という話を先日採用した若い人材にもしました。頑張って欲しいですね。
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