佐野元春さんからプリンスのアレを頂いたお話

若い頃、といっても多分20年以上前の事になるのですが、当時も今も、私は佐野元春が大好きで、彼が当時やっていたNHK FMの「元春レディオショー」にリクエストカードを出したことがありました。

確か内容としては「受験勉強で頭がCOMPLICATION SHAKEDOWNなので、何かスッキリするような曲を流してくれませんか」というようものだったと思います。

なぜCOMPLICATION SHAKEDOWNという表現を使ったかというと、当時元春（と、一ファンらしく名前の呼び捨てで）がニューヨークでレコーディング、リリースした「問題作」でもあり日本初のHIP HOP MUSICとも言うべき「VISITORS」の中の収録曲のタイトルに掛けたワケです。

まかさ読まれるとは思っていなかったので、ラジオを聞いていて紹介された時はびっくりしてしまったのですが、実は本当に驚いたのはその次に流してくれた選曲でした。

それがこれです。

Prince and The Revolution – Christopher Tracy’s Parade

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この曲を聞いて分かるとおり、メロディライン、ミキシングがかなり複雑で、およそ「すっきり」したような曲では全くありません。むしろ真逆もいいところです。でも、とってもカッコ良くて、楽しさで聞き終わった後スッキリする素晴らしい曲です。

曲が流れ終わった後に、元春は「田中君、どうですか、スッキリしましたか？」と語りかけてくれことを今でも覚えています。

そして、こういう「粋な返し方」というのは、私の人格・価値形成において、有形無形の影響を与えているなぁと感じます。

今回、Princeの訃報に接して、改めてこの事を思い出しました。

アーティストというのは時として途方も無い多くの人に影響を与えることの出来る、素晴らしいお仕事だと思います。若くして亡くなってしまったのは本当に残念ですが、感謝と心よりのご冥福をお祈りいたします。

dedicated to Prince, Thanks from the bottom of my heart.

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