大前研一さんの「質問する力」に登場?

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ビジネス雑感

少し前の話になってしまいますが、経営コンサルタントとして有名な大前研一さんの「質問する力」を読んで、おや?と思ったことがあります。

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この本のp147に、以下のような記述があります。

道路はネットワークであり、単線ごとの収支に意味はない
・・・これは道路だけでなく、通信網などでも同じです。例えば留萌から札幌までの電話線の建設費と維持費を算出して、得られる料金収入と比べてペイしなかったとします。すると、この区間の電話をなくしてしまうのでしょうか。むろん、そんな馬鹿なことはしません。それではネットワークとして機能しないからです・・・

原文には「るもい」と漢字の「留萌」のところに、わざわざルビが(しかも本中はここだけ)振られています。

これを読んで、実は嬉しくなってしまったのですが、これは恐らく私が原因だと思います。実は私は留萌出身なのです。

私は大前さんが大好きで、以前(といっても10年以上前になってしまうのですが)大前さんが主催していたニフティのフォーラムに良く出入りをしていました。大前さんが東京都知事選に出るとなった時、選挙公約としてまとめられた原稿がアップされたのですが、生意気な事に、どうも読んでいて今ひとつ堅苦しいし、魅力を伝え切れていないように感じました。

そこで、もっとこうした方がおもしろいんじゃないかな、と、ビラを分かりやすくリライトしてなにげにアップしました。自分としては全く野心も野望も皆無だったのですが、すると、「これだ!」ど大前さんの目にとまったとの事で、なんとそのまま選管公認のビラになってしまったのです(実はそうなったと知ったのは少し後になってからだったのですが)。勿論ボランティアですから、原稿料も特に頂いていません。

内容自体はもう私もほとんど覚えておらず、原稿も持ち合わせていないのですが、確か高齢者福祉に関しては、「おじいちゃんをおじいちゃん扱いするな!」みたいなキャッチーなコピーを沢山書いた様な記憶があります。

当時、私が留萌という北海道の田舎出身だという事は、そのフォーラムでは良く知られていたこともあり(しばしばそのネタで他のメンツからいじってもらいました)、恐らく大前さんはネットワークの話を書くときに、どこか田舎、田舎、あ、留萌だな、という事で恐らく名前を書かれたのでしょう。

この本が書かれたのは2003年ですが、大前さんが都知事選に出て、私財6億円を失ったのは1995年ですから、相当昔の事です。それを覚えていて、使ってくれたのだろうと思います。大前さんのユーモアのセンスに笑ってしまいましたが、何よりも何も聞いていない私は、その文章を偶然見て思わずびっくりしてしまうと同時に、吹き出してしまいました。

そう考えると、私は結構留萌の知名度アップに貢献した訳ですが、特に何も頂いてはいません(当たり前ですが・・・)。

20代の頃は、こういうネットでの恩恵に沢山浴していた時期でした。当時留萌という田舎にいた訳ですが、どこにいてもネットがあれば、自分の人生が豊かにすることが出来る、と肌で感じていました。私が自社のミッションで、

私たちはインターネットというプラットフォームを通じて、
人と人とをつなげ、つながる事によって、
新しい価値の創造をお手伝いいたします。

と書いているのは、この頃の様々な原体験が色濃く反映されています。

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