先日ピーター・ドラッカーという有名な経営学者の本を読む機会がありました。私は特にドラッカリアンではなく、どちらかというとヘソマガリアンという感じなのですが、たまに氏の本に目を通す機会があります。勿論そんなに深く理解出来ている訳ではありません。
その本の中に、おおよそ以下のような一説があります。
貴方が組織において成果を上げるには、
自らの価値観が組織の価値観になじまなければならない。
必ずしも同じである必要はない。
だが、共存出来なければならない。
さもなければ、心楽しまず、成果も上がらない。
自らの価値観に反するところに身を置くならば、
人は自らを疑い、自らを軽く見るようになり、
人は確実にだめになる。
価値観に反する組織にいるべきではない。
「明日を支配するもの」-ドラッカー
実はこの文章は、妙に、というのも妙なのですが、強く印象に残っており、機会があるたびに、良く思い出してはその意味を考えます。
私は通常の観点で言うと、経営者ですので、使う側、という事になります。ところが、実際は使われる事も結構多いため、上記のお話を、使う側、使われる側、両方の視点で良く考えさせられます(ドラッカーの本は、何かと考えさせられる事が多く、また、読んでいると、いかに普段自分が何も考えていないか、よくわかります)。
どうやったら社員に逃げられないのか?逃げられない、のではなく、よりポジティブに、いれてくれ、いさせてくれ、と思って貰うためには何をどうしたらよいのか?という事と、他方、自分なら、どうだと嫌だろうか?どうだといたいと思うだろうか?という視点で、良く考えるのです。
私はどちらかというと、ロジック、というよりは本能と直感で勝負していくタイプのため、なかなか理路整然と整理したり、説明したりするのが苦手なタイプなのですが、結局のところ、譲れない一線、というのはあるけども、それは誰でも同じであって、本質的にはどこまで相手の立場で考えられるか、という事なのだろうな、と思っています。
そして思う事は誰でも出来るわけですから、それをどう具体的に行動に落とし込んでいけるか、という事が勝負だろうと思っています。ま、なんかありきたりの話しで申し訳ないのですが・・・。
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