生キャラメルの行列とサーバ

先週、所用で何度か千歳空港に行ったのですが、ショッピング街のフルールのあたりで、すごい行列を何度も見ました。よく見ると、花畑牧場の生キャラメルを買い求める行列ではありませんか。

千歳空港

生キャラメルはタレントの田中義剛さんが経営する花畑牧場というブランドの商品です。弊社がお手伝いしている通販サイトのいくつかでも取り扱っています。以前「行列の出来る法律相談所」（しかしこのサイト、スタッフの力の入れ具合が伝わってくるWebサイトですね・・・（汗　）で島田紳助が「うまい！」と言った瞬間、サーバに津波のようなトラフィックが押し寄せ、その後の負荷分散対応で大変な事になったのですが、それ以降、ブレイクしまくりであちこちで品切れが続いています。

実は私は以前スーパーで良く花畑牧場の牛乳を買っていたのですが、これがうまい。確かパッケージには、牛の品種を良 質なものだけにして、混ぜずにパッキングする、いわゆるこだわり系の商品である事が書かれていました。ちょっと高かった記憶があるのですが、確かにその牛乳はおいしかったです。勿論生キャラメルもおいしいです。

すると、先日書店で、「田中義剛の足し算経営革命－北海道初　大ヒットの法則」という本が売られており、思わず買ってしまいました。実はその通販サイトの関係もあり、花畑牧場のサイトにある田中さんのエッセイはおもしろく（和田アキ子や島田紳助とのつきあいについて書かれていた。今みるとなくなっていますね）、以前一通り目を通していたので、どういう人物か大変興味がありました。

この中で氏は、安易なタレントのショップを一線を画すために、あえて田中義剛の名前を出さなかった事や、徹底的に手作りにこだわったこと、今や白い恋人に近づくところまで生キャラメルが伸びている事やこれまでの苦労話が書かれていて、とてもおもしろく一気に読ませて頂きました。

ただ、ちょっと気になる点が２点ありました。一つは生畑牧場の会社案内を見ると、

と書かれている事です。本の中では自分でタレント活動で稼いだ金をつぎ込んだ、と書かれていたのですが、ご自身では出資されていらっしゃらないのでしょうか？ビジネスが大きくなると、いろいろとやっかいな事も起きてきますので、ちょっと心配してしまいました（私が心配しても仕方がありませんが・・・）。

もう一つは、2008年度は年商40億、経常利益が15%に届きそうだ、という点です。実に素晴らしい業績なのですが、全て手作りですし、食品は生産量が大きくなると、品質管理が非常に難しくなってきます。飛ぶ鳥を落とす勢いですし、義剛さんの発言はなかなか過激な事もままありますので（実は私は義武さんのラジオ番組、「よしたけの北海道は夢牧場」の大ファンでもあります。ぶっちゃけトークがまたおもしろい）、手ぐすねを引いている人達も少なからずいると思います。いろいろと大変だと思いますが、地方発の元気の源として、是非がんばって欲しいですね。