最近、松田聖子と中島みゆきが一緒にでているFUJIFILMのアスタリフトという新しい化粧品ブランドのCFをよく見かけます。
しかし、私はこのCFを見ていて、とても違和感を感じるのですが、他の方はいかがでしょう?というのも、アルファベットにしたとしても「FUJIFILMの」という時点で、化粧品としてのブランディングというかプロモーションを間違えてしまっているような印象を受けてしまいます。「冨士フィルムの化粧品・・・?」と言う感じがどうしても否めません。
私は男性なので、あまりこの手の商品を購入する事が無いのですが、周りの女性(ごく少数)に「これを使いたいと思うか?」と聞くと、あまり芳しい答えが返ってきませんでした。勿論少数ですから、中には特に違和感の無い人もいるかも知れません。
推測の域を出ませんが、恐らくFUJIFILM(冨士フイルム株式会社)は、自社が0から化粧品の様なマーケットで、ブランドを立ち上げていくのは難しい、だったら、既存のFUJIFILMブランドの知名度や安心感を最大限活かして、という事を考えたのではないでしょうか。
しかし、化粧品というのは、官能商品であり、ロジックとはまた別の世界です。ビジネスの世界から見ると、冨士フィルムがフィルム製造のノウハウ、ナノテクノロジーを生かした形で、化粧品分野に進出する、技術を応用する、というのはとても(IR的にも)よく分かりやすい話ですし、また医療製品を作っている延長線上のお話ですから、違和感は全くありません。ですが、それはあくまでもロジックの世界の話であって、エンドユーザー(特に女性)にはあまり関係がありません。「化学的な」ニュアンスが逆に出過ぎてしまったりはしないでしょうか?恐らくこのCFと並列して流している医療分野向け製品のイメージCFがそれを緩和する事を期待しているのだと思うのですが・・・。
- FUJIFILM 医療分野向け製品
- FUJIFILM、救急医療の現場で(イメージサイト)
また、マーケティング的にダブルブランド(メーカー名/商品ブランド名)というのは非常にデリケートな問題をはらんでいます。例えば花王のアジエンスも大量にCMを流しましたが(していますが)CM中、一切「花王」の製品であるという事を表に出していません。製品に小さく印刷されているだけです。サイトでは大きく書かれています。
FUJIFILMもその辺のリスクは(あるいは広告代理店が)分かっているはずなので、それを踏まえた上での判断、という事なのだろうと思います。果たしてどの程度売れるのか、結果が気になるところです。
と、アジエンスの最新CMを見ようと思ったら、なんとFireFox 3.0.1(Win xp)では見れませんでした(汗)。もし担当者の方見てたら(見てないか・・・)、修正をお願いいたします・・・。しかもasxでwmv見せるより、今はFLASHの方がMacユーザーも見えて良いと思うのですが。。いや、余計な御世話ですが。。(汗)
この記事が気に入ったら押してやってください[人気ブログランキング]
コメント