医者、弁護士等、いわゆるサムライ商売が安泰だと言われたのも今は昔、お医者さんだから、と開業したものの、都市部になるほど周辺との競争が激しく大変だったり、弁護士も大量合格時代を迎え、なかなか受難の時代を迎えています。
最近、ラジオやテレビで、ホームロイヤーズのＣＭを見返る機会が増えてきました。東京に出稼ぎ、いや出張に行ったときなど、よくモノレールや山手線に小さなシールで広告を出していたのを見かけましたが、最近はマスメディアにも積極的に広告を打ち出しているようです。
ホームロイヤーズは、いわゆる個人を主に対象として、債務整理や交通事故など、身近な法律相談に特化した法律事務所です。これまで弁護士業というと、割と幕の内弁当的な展開をしているところが多かったり、企業法務を中心としているところが多いと思うのですが、ここははっきりとターゲットを個人に絞り、分かりやすいメッセージをマスに流すことによって、上手に営業をしているところと言えると思います。以前は弁護士があまりやりたがらなかった、個人相手の単価の安い、泥臭い市場を開拓したわけです。競合他社もいませんし、まさに以前ご紹介した、ブルーオーシャン戦略を地で行くお話ですね。非常に良いアプローチであり、戦略だと思います。
と、思ったら、先日の日経にホームロイヤーズの記事が出ていました。ある意味当たり前と言えば当たり前ですが、なんと８０席近いコールセンターで電話相談を受け付けているそうです。
景気のせいにするのではなく、どこまでいっても自己責任であり、自己の能力と可能性にかけて、新しい市場を開拓する、市場を新しくする努力が、企業には求められている、と改めて感じました。しっかりせんとな（汗）。
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