ちょっと古い記事なのですが、先日、偶然こういう記事を見かけました。
- 【IT Japan 2007】「デザインに凝ったウェブサイトほど予約率は低かった」,星野リゾート社長が講演
「我々はついつい旅館やホテルのウェブサイトを格好良くしよう、きれいにしようと思ってしまうが、それが必ずしも予約率向上にはつながっていなかった」
星野リゾートは、リゾートの総合運営会社であり、最近では傾いたリゾートの事業再生請負人としても良く知られている、優秀な会社です。最近だとNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」でも取り上げられています。
私もしばしば見かける「イケイケデザイン」については、正直あまり好きではありません。好みとどこに重点を置くかの問題だろうと思うのですが、にしても、しばしば「アートとしてのデザイン」と「商業デザイン」の区別がついてない様な気がしています。
大分前に、とある大きなプロジェクトに参加させていただいたのですが、そこはいわゆるプロが寄せ集まったプロジェクトだったのですが、出来上がったサイトのデザインは、ユーザーがどこをクリックして良いのか良くわからない、ユーザビリティとしてかなり難しい「イケてる」感じのサイトでした。ちなみにそのサイトは観光のプロモーションサイトで、ターゲットは勿論幅広い年代の「普通の人」です。ただ、この手の「イケイケデザイン」を作る人、「クリエイター」というのは、修正して欲しい、という要望があっても、なかなか素直に話を聞いてくれません。私は直接束ねる立場ではありませんでしたが、端から見ていて大変だなぁ、、、、と思った記憶があります。
より良いサイト、よりよいデザインを作るためにこそ、一度視点を離して、「たかがデザイン、たかがWebじゃないか」と引いて見てみる、というのは、結構大事な事じゃないかな、、、と思います。
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