最近鳩山邦夫総務大臣が、「かんぽの宿」をオリックスに売却するのを「ケシカラン!」という事でオリックスグループへの売却が一時凍結されてしまったそうですが、見ていてなんだかなぁ・・・と思います。
公明正大な手続きに乗っ取ってるのに、アヤシイって印象論で言われても・・・。今頃になって「赤字おかしい、黒字化努力を」(鳩山邦夫総務大臣 産経新聞2009/01/30)ってのも、どこかむなしく感じます。そもそも今のメンツでは努力して何ともならないから、違う人に経営をゆだねよう、という話ではなかったのでしょうか?
先日NHKでもやっていましたが、サンクコストという概念を全く無視した話だと思います。今までいくらかかったのか、という事と、施設の現在価値というのは基本的に関係がありません。新車で500万した車を、10年後に500万したんだから、それで買い取れ、と言って買い取る人がいるのでしょうか?
恐らくこれで、行政の仕事を受ける財界人はいなくなってしまうでしょうね。オリックスの宮内議長はこれまでも様々な規制と戦いながら、ビジネスを切り開いてきた方とお聞きしています。貧乏くじもいいところだと思います。
今のところ個人としてコメントは一切発表していませんが、鳩山大臣に「卑怯者」「火事場泥棒」扱い?されている現状に、内心じくじたる思いがあると推察されます。同情を禁じ得ません(私ごときが同情しても仕方ありませんが・・・)。めげずにがんばって頂きたいと思います。
- 「かんぽの宿」に関する本日の報道について
当社が把握している限り、総合規制改革会議、規制改革・民間開放推進会議の過去の答申中には「郵政民営化」というテーマは出てまいりません。
- 【竹中平蔵 ポリシー・ウオッチ】かんぽの宿は“不良債権”
経済学の初歩的な概念である「機会費用」というものを無視した、誤った認識と言わねばならない。
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