温泉旅館の食事はなぜああも変わらないのか?

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先日、久しぶりに温泉に一泊してきました。そこは北海道ではかなり有名な温泉街で、宿もそれなりにお高めのところでした。食事はいろりを囲みながらで、バイキングじゃない食事は久しぶりです(笑)。

それで、いつも温泉に行くと思うのですが、どうして温泉の食事というのは(バイキングの場合をのぞく)ああも京懐石風だったり、これでもかこれでもかと満腹にするボリュームになるのでしょうね?

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泊まった宿の朝食。なかなかグーでした。

なので、せっかくお湯がいいので、連泊したいなぁ、と思っても、あるいはちょっと今ダイエットで体を絞りたいなぁ、と思っても、これでもかこれでもか料理の波状攻撃が来てしまい、他に選択肢がありません。また、連泊してもあまりお安くなりません。料理のコストも当然高いですから、提供者側として安くできる「原資」がそもそも無いのでしょう。

お湯を楽しむ事に集中したいので、食事はシンプルな精進料理であるとか、カロリーオフの料理で良く、一泊当たりのコストを下げて貰って、その分もう一泊余分に泊まるとか、健康の事を考慮したスポーツ施設と連動した形にするとか、そういう事にほとんどの場合、対応出来ないわけです。

そういう意味で、今も昔も、温泉旅館で宿泊というのは、ハレの日を前提とした戦艦大和型豪華主義これでもかこれでもか料理を前提としていて、提供者側が宿泊客の多様化したニーズをとらえ切れてないように思います。

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また、これも気になるのですが、宿が山の中にあろうが海のそばにあろうが湖のほとりだろうが決まってマグロ等のお刺身が出てきたり、カニが出てきたりします。地産地消的にもっと地元の山菜であるとか、もう少しバラエティに富んだ内容に出来る点があるのではないでしょうか。

私の知ってるススキノのお店では、お刺身に必ずマグロは使わない、というルールを店主がしいています。理由は「マグロはどこでも食べられるから」です。ちなみに今回泊まった宿も案の定マグロのお刺身とカニが出てきましたが、ここは海も近く、質も良かったのでとても満足でした(ちなみにサービスもとても良かったです)。

という事で、もっと多様な宿泊客のニーズに答えた宿泊コースの企画を、旅館業界の関係者の皆様には是非お願いしたいと思います。恐らく既にそう言う事をやっていらっしゃるところもあると思うのですが、そういう取り組みが当たり前になってくれれば、多少単価が下がったとしても宿泊日数は増えますし、業界としても大きく活性化するのではないかと思います。これから益々国外からのお客も増えてくるでしょうし、日本の温泉旅館はまだまだ大きな可能性に満ちあふれた成長産業だと私は思います。

ちなみにあちきは年明けまた温泉に行く予定です基本温泉大大好きなもんすから。ただ、なかなか行けないのがつらいところです。

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