私は社内で滅多に言わないようにしている台詞があります。それは、
「○○は読んでおいた方がいいよ」
「○○なセミナーおもしろそうだから、出てきたら?」
というセミナーや書籍のオススメ、推奨や参加の強制です。
どうしてかというと、こういう「お仕着せ」というのは、結局本人の自覚や意欲が無いと、どうしようもない、全く身につかず無駄になってしまうと思うからです。これは今までの経験上かなり精度が高いと思っています。
私自身も、以前会社に勤めていて(いや、今も勤めていますが 汗)、やはり上司に半ば強制的にセミナーや講習会に出されたことがありました。ですが、そういうのは正直なところ全く内容が身につかず(昔COBOLの講習会とか行かされたなぁ・・・)、その逆で自分から企画申請をして行ったものは、15年以上経ってもメモを取ってあったり、かなり脳裏に焼き付いています。
勉強する人は言わなくてもするが、しない人は言われてもしない。結局は本人が気づくかどうかです。
以前は当社でも例えば若いプログラマやデザイナに、講習だのNPO法人主催のイベントだの、積極的に出そうとした時期がありました。ですが、そういうセミナーやらなんやらの情報は、そもそも経営陣だけが知るものではなく、若いスタッフも意識があればすぐに調べられるものです。それを行きたい、と言ってこないという事は、そもそも関心もあまりないのだろう、ということで、それ以来原則全くレコメンドはしないようにしています。言ってきたら勿論OKで通しますが、こちらから勧める事はしません。究極的には、本人が「気づくかどうか」が大事なのです。
誰かに強制されたワケでもなく、自ら自主的に申告してきたイベントやカンファレンスへの参加は、ものすごく得るものが多いはずです。そういうのは喜んで、小躍りしながら後押ししてあげたいと思っています。
という事なのですが、たまに、どうしても個人的に我慢がならず、例えば
「会社で取っている日経MJは流通や製造の幅広い記事が出ていて、おもしろい記事が満載だし、顧客への提案やサイト開発の上で必ず役に立つので、極力目を通すように」
とアカウント担当やデザイン担当に「つい」言ってしまうことがあります。「いかんいかん、また余計な事を言ってしまった・・・」と反省しながら、言わないように気をつけています。
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