地方予選もまともに戦ってない野球チームがメジャーリーグで勝てるのか?-水ビジネスに見る政府の支援制度

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ビジネス雑感

とと、最近更新が遅れていてすいません。

2010年4月11日(日)日経新聞に「水ビジネス 一括受注支援」という記事が出ていました。

ざっくり要約してしまうと、

「なんか聞いたところによると、これからは新興国での水を扱うビジネスが世界的にごっつぅ儲かるらしいやないか。ならわしらも一枚かませてもらおや。せやけど、先行しているおフランスの会社とかがめっぽう強いらしいで。日本の企業は海水を淡水にしたりする濾過膜とか、要素技術は世界一流だけど、上下水道設備の設計、施工をするとか、施設の運営とかまでをトータルでやるのはえらい苦手やなぁ。よっしゃ、じゃ、そこ政府としても一肌ぬいだろやないかい。海外企業と日本の企業がジョイベン立ち上げるとか、海外企業を買ってまうとか、国内自治体と連携できるようにしてあげるとか、そや、貿易保険とか、低利の融資制度とかもつくってあげよやないか。これで日本企業が海外でごっつぅ儲けられるようにしたるわ。」

という内容でした(全然ざっくりじゃないですね)。

Blogwater

一見すると、なるほど、そうか、それは大事ですね、と思うのですが、しかしよく考えてみると、あれ?という事に気づきました。

現在国内では、上下水道の管理というのは、そのほとんどが各自治体の「独占事業」であり、民間が担っているところはほとんどありません。海外の上下水道ビジネスにおいて、フランスの企業が特に強いのは、元々国内でビジネスとして自治体から請け負ってきた歴史があり、トータルでの高い運用ノウハウを持っているからです。

なので、新興国で今水ビジネスがすごいから、日本企業も受注出来るように政府も応援するわ、というのであれば、海外に出かけた時の利便性を確保するよりも、まず上下水道の国内市場を解放する、つまり国内できちんと民間企業に場数を踏ませて、ノウハウを積んでから海外に出かけていかなければ、勝負にならないのでは?という疑問です。

野球でも、地区予選もまともに戦ってないチームが、甲子園、いや、世界中からプレイヤーが集まるメジャーリーグでまともに勝てるはずがありません。勿論まぐれで一勝二勝はあるかもしれません。しかし神懸かり的なまぐれを期待している場合じゃありませんよね。J2でひーひー言っている様なクラブチームが、リーガエスパニョーラに行って勝負になるはずがないのと一緒だと思うのですが、皆さんはいかがですか?(ちなみに昔私は草野球チームに入っていました・・・別に関係ないですが・・・)

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