これはメーカーに冠せられる言葉としては、最大級の賛辞じゃないかと思います。
- 「シマノは部品メーカーというよりライフスタイルを売る会社。部品は手段にすぎない」
シマノの取引先である自転車メーカー アキコーポレーション 二宮社長 日経ビジネス2010.4.19号より
シマノは自転車部品と釣り具のメーカーですが、特に前者は世界的に圧倒的に強く、事実上の寡占状態にあります。自転車の場合、その性能の優劣は、事実上どの部品を使うかで決まってしまいます。シマノはそのあまりの強さから「自転車業界のインテル」とまで称されています。
しかし単に優れた部品を作る会社、というだけではなく、最終生産物である自転車自体の企画提案をメーカーにしたり、ライフスタイル提案から行う、そのためにエンドユーザーが様々な自転車に触れ事の出来るカフェ(OVE)もやる、という経営理念の徹底的な実践が行われています。売上の9割が海外で、社内の公用語が英語になることも珍しくないそうです。素晴らしいですね。
我々も経営ミッションとして「人と人とをつなげる、つながる事によって新しい価値を創造するお手伝いをする」事を掲げています。人と人とをつなげるのに、Webやモバイルというのは(極めて便利な)手段に過ぎない、と思っています。ただ、今のところ他に便利なものが無いので、Webサイトやモバイルサイトを作っています。
と普段から思っているので、この上記の発言はちょっと琴線に触れてしまいました。我々も取引先からそう言っていただける会社を目指さなくてはなりません。今は全くそれどころではありません。理想を高く掲げて、地に足をつけて現実を見据えながら、一歩一歩努力をしていきたいと思っています。
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