QBハウスの登場を予見した大前研一氏の先見性

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以前どこかで書いたかも知れませんが、私の大好きな、そして世界を代表する経営コンサルタントである大前研一さんの本に「企業参謀」というのがあります。


(いきなり話が脱線しますが、私は大前さんが1995年に、東京都知事選に出馬されたとき、ボランティアとしてビラ原稿作成のお手伝いをさせていただきました。結果的に選管公認のビラとして採用された事は、私の人生の中でも数少ない自慢の一つです)


当時の私には若干難解だったこの本の中に、理髪店のお話が出てきます。肩をもんだり、ひげを剃ったり、髪を洗ったりする時間をのぞくと、実は髪を切る、という核心的価値は、全体のわずかしかない。後はほとんど付帯した業務で、実は理髪店というのは時間で分解するとかなり効率が悪い。そのうち髪を切ることだけに特化したところが出て来るのではないか、おおよそそんな事が書かれてあったように思います。

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これを読んですぐピンと来た人はすごい。そう、これはまさにQBハウスそのものの事です。というか、一読したとき、もしかしてQBハウスの創業者はこの本を読んで起業したのではないかと思うくらいでした。

この本は初版が1985年10月ですので、大前さんがこの本を書いた当時、QBハウスは間違いなく無かったことになります。というより、QBハウスが登場する10年以上前に、問題点を指摘し、新しいビジネスの可能性について指摘していた事になるわけです。

ただ、恐らくアイデアというのは誰でも思いつきますので、もしかすると他にも髪を洗わないカット専門店という店舗自体は、当時もささやかながらあったのかも知れません。他はうまくいかなかったが、QBハウスはうまくいった。その差が、多くの人にとっては気になるところであり、ビジネスの神髄なのかも知れません。いずれにしても、大前さんの先見の明にはただただ驚くばかりです(私も見習います・・)

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