ホリエモンこと堀江貴文・ライブドア元社長の最高裁への上告が棄却され、近く収監される事になったそうです。
元々最高裁は、人を裁く場所ではなく、高裁の判決が法的なロジックとして矛盾していないかのみをチェックする機関なので、ほとんどの場合、実質的な裁判は高裁で終わり、という話しをどこかで聞きました。
だいぶ前にこんなブログを書きましたが、私は専門家ではありませんが、何となく犯罪の悪質性、という観点でいうと、ホリエモンが実刑を受けるような悪質性があったのだろうか、という気がしています。
最近の事例で言うと、カネボウの巨額粉飾決済事件がありましたが、2000年から5年間、社長が主導して2,000億円を粉飾決済をしたにもかかわず、懲役2年、執行猶予(3年)付きの判決となっています。方や堀江被告は約50億円に過ぎませんが、懲役2年6ヶ月の実刑です。そもそも過去ヤオハンなり、フットワークなり、粉飾決算で実刑判決を受けた人はほとんどいません(いたらすいません)。
金額の大小が問題ではない、という方もいらっしゃるかも知れません。確かにそれはそれで指摘としては一理あるとは思います。私は一方的に「ホリエモン」の弁護をする訳ではありません。
しかし、あまりに落差が大きすぎます。最高裁、並びに東京地検特捜部は、この落差のありすぎる求刑、判決の理由を、もっと国民に、懇切丁寧に説明すべきだと思います。また同時に、それが「法の下の平等」を司り、Ministry of Justice、「正義」を冠する省庁、「法務省」の責任でもあると思うのですが、皆さんはいかがお考えでしょうか。
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