先日雑誌を読んでいたら、素晴らしいコメントを見つけてしまいました。
企業が直面する多くの混乱や困難を乗り越えるには、イノベーティブな試みが必要になる。ただ、イノベーションは「やろう」と思い立って起こせるものではない。日々の仕事という凡事の連続が蓄積していく中で、ある時非連続が生まれ、凡時が非凡時化する。それがイノベーションにほかならない。その変化は、日々の凡時を積み重ねているから気づくことができる。
野中 郁次郎-一橋大学 名誉教授 日経ビジネス 2011.5.9
生意気なお話しですが、私も全く同感です。神は細部に宿る。小さな事の積み重ね、習慣化がとても大事だと思っています。弊社はこう書くほど「綺麗な経営」が出来ている訳ではありません。未熟な点が山盛りであります。しかし大切なのは問題があることではなく、問題を問題としてきちんと認識し、取り組んでいくことではないかと思っています。
4月の頭から社内で「プロジェクト52」という取り組みをはじめました。どんな小さな改善点でもいいので、週に一つは気づいた点をどんどん直していきましょう、というものです。そうすると、一年は52週あるので、最低でも52個の改善点が生まれることになります。なにやら課題の数に比べると、改善の数が少ない気もしているのですが、まあ、大きいモノもありますし、小さいものもあります。蓄積が何よりも大事だと思っています。まだこの枠組みにも課題があります。しかし、まず走らせることが大事です。その中で改善をしていきたいです。
小さな努力の積み重ねをせずに、ある日突然、何かが良い方向に変わるわけではありません。根気よく積み重ねていきたいと思っています。
コメント