先日、日経新聞の朝刊を見ていたら、40年近くソニーでウオークマンのデザインを担当していた谷口修平さんという方の記事が出ていました。私は持っていないのですが、書籍も出版していらっしゃいます。
「私の時代はデザイナーにもメカの構造がわかったので、設計部門と意見を戦わせながら意匠を考えられた。今、複雑な電子回路に精通する人は当然少なく、デザイナーが製品開発に入り込む余地は少なくなった」
この記事を読んで、なんだかWebデザイナーがどこまでプログラムを知るべきなのか、するべきなのか、という話ととてもよく似ているなぁと思いました。
大前提として、デザイナはプログラマではありません。しかし他方、デザインだけやればいい、と言う姿勢で事をしていると、視野も幅も狭くなりますし、仕事の奥行きにも欠けます。デザイナとしての成長には限界があるように思います。今まで15年間、この仕事をしてきていますが、「デザインしかやりませんし知りません」という人ほど、正直あまり成長しない人が多いように思います。
どんな職種でも、コアの領域があり、周辺領域があります。どれくらい広い視野で対峙できるかの勝負です。知的好奇心と言ってもいいかも知れません。幸いなことに、今うちの会社にはそういうデザイナーはいませんし、会社としてのDNAがきちんと育っていると感じますが、そういう視点を忘れずに精進して欲しいなと思います。
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