最近ローソン等で「よなよなエール」というビールを見る機会が増えてきました。
実はこの地ビール会社、あまり知られてないかも知れませんが、星野リゾートの子会社がやっています。
その昔規制緩和によって、小規模なビール会社設立が解禁され、全国で地ビールブームが巻き起こりました。いち早くその波に乗って作られた同社は、ブームに乗っかり売上を大きく増やしていきます。しかし「地ビールバブル」がはじけた時、他の酒造会社と同様に危機を迎えたヤッホー・ブルーイングがどうやってそれを乗り越えたのでしょう。
多くの地ビール会社が商品アイテムを増やし、顧客の受け口を増やしながら生き残ろうとした中で、ヤッホー・ブルーイングはその逆を行きます。つまり他のメーカーが一つのブランドの中で「ライト」「ブラック」とラインナップを拡充していく中で、ヤッホー・ブルーイングは製品を全く増やしませんでした。
「短期的に見ると、製品ラインの拡張は常に売上を増大させるが、長期的な効果は無残で、結果として売上は大きく落ち込む。マーケティングにおけるもっとも協力はコンセプトは、見込み客の中にただ一つの言葉を植え付けることだ」
というとある経営理論の基本を忠実に守ったからです。
結果的にブームで雨後の竹の子のように生まれた地ビール会社はなくなり、今ヤッホー・ブルーイングはビジネスの大きな「収穫期」を迎えています。
その経営理論の本がこちらです。
このへんのいきさつというか、星野社長が古典と言われるような経営理論をいかに忠実にビジネスの現場に適応させ、成果を上げてきたか、という事がこちらにくわしく書かれています。
私はこの直近10年間の中でベスト10に入る秀作だと思っています。末永く読んでいく事になる一冊だと思っています。
業種、業界を問わず、非常に示唆に富んだ一冊だ思います。良かったら是非チェックしてみて下さい。
テイストは小樽の地ビールに似てます。気に入ったら押してやってください→
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