NECが「BIGLOBE」を売却したのは文化摩擦か?

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NECがスマホからの撤退と同時に、ISP事業にも区切りをつけたようです。


まあ、もともとスマホとISP事業でシナジーを出している大手IT企業など見たことがありませんので、スマホは売却してもしなくてもあまり代わり映えはしなかったと思います。

富士通の「ニフティサーブ」もそうですが、インターネットが一般的になる前、主要プレイヤーはBBS、パソコン通信だったわけです。しかしあれほど多くのロイヤリティの高い会員、コミュティを抱えていながら、ベッコアメがある日「うち年間2万で使いたい放題だぜ!」と殴り込みをかけ、そこからぞろぞろそろとISP会社が台頭したことによって、あっという間にニフティのコミュニティは消滅し、資産は失われました。

結局の所、日本の大手SIerなのか家電メーカーなのか軍事産業なのかわからないのでざっくりどんぶりにくくりますが大手IT企業は、子会社のISP事業、もっと言うと会員・コンテンツ事業については、あくまでもインフラ以上の価値を出す事は出来なかったのだと思います。

このような栄華没落になった原因の一つは「つながる」「ネット」に思いっきりかかわっているISPという事業と、方や重厚長大と言っても差し支えない企業との「文化」の違いに、最終的には行き着くように思います。

何しろ方や精度よりスピード重視です。方や手続き、結果重視。親会社子会社の関係とはいえ、子会社が大胆な施策をスピーディに打てなかった事がインターネット時代における凋落の原因の一つではないかなぁ、と私は思っています。

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