「お客さんの声を聞くな」-作る側の裏舞台から見ると・・・

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先日、新聞を見ていたら、インフォテリアの平野社長のコメントが紹介されていました。要約すると、

 

「社内では良くお客様の声を聞くな、と言っている。言われて作った製品は、お客様の意向は反映されているかも知れないが、時代を引っ張り新規性は無い」

 

という様な事が書かれていました。

 

私もこのブログで以前何度か書かせて頂いていますが、弊社も全く同じで、受託開発において、顧客の声をはいはい聞いて作るのではなく、顧客のビジネスはどんなモデルで、どういう経緯で、どういうご要望をお持ちで、という事をしっかりヒアリングした上で、御社はこうすべきだと思います、という事を御提案するようにしています。

 

実は開発する側から言うと、はいはいお客様の言う事を聞いて作る方が、100倍も楽ですし、普通の、ほとんどの開発会社はそうしています。

 

なぜなら、その方が楽だからです。「お客様が言ったとおりに作ったのですが、何か?」と言えるからです(これがIT業界の伝統芸能である、仕様の範囲を巡る紛争につながります)。

 

本当はこうした方がいいですよ、こうあるべきだと思います、という「御提案」はある意味「余計な仕事」であり、リスキーなのです。

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弊社のお手伝い例。お客様に言われた事だけやっていると、このような御提案・実行も産まれて来ません。

でも、我々はそれが存在意義そのものなので、辞める事はありません。まだまだ修業中ですので、濃淡はあるかも知れませんが、100%目指して、これまでも、これからも、このスタンスで仕事をして、お客様から良き羅針盤として信頼を得たいと思っています。

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