先日仕事をしていたら、とっちらかった机の資料の下からこの本が出てきました。
以前から書いているとおり、私は結構な岡田監督のファンなのですが、それを差し引いても、この本はとても読み応えのある本です。羽生さんと対談は深みがあり、ビジネスにもすごい使えます。
例えば本書の中で岡田監督は
「データは自分の感覚を裏付けられる情報でしかないんです。データを示されて、え、左サイドのディフェンスが破られているのか、と感じてるようではその時点で監督失格です」
という下りが出てきます。
これなどPOSデータを見て「え!うちは高齢者の顧客が多いのか!」などと言ってるスーパーの店長は即刻クビだよね、というのと同じ事です。
その他にも本書には珠玉のメッセージが詰まっています。
- 選択は直感的に行われるが、その直感は経験や訓練の厚い層をくぐり抜けてきているという感覚ですね(羽生)。
- 一定水準まではデータ重視で勝てる。しかし、確率論では勝ちきれないレベルが必ずやってくる。そして本当の勝負は実はそこから始まる(岡田)
- 勝負を分ける要因の八割方はもっと小さな、些細なミス、手抜きが原因で起こる(岡田)
- 私はそれまで指導とは、空のコップに水を入れてやることだと思ってた。でもそうじゃない、実は指導とは、コップの中に入ってるものを表に引き出してやることに他ならないと気づいた瞬間、全てが変わりました(岡田)
営業に、採用に、マネジメントに、人生に効く一冊です。
私を見てどこ効いたんだよ、と突っ込むのは辞めて下さい・・・気に入ったら押してやってください→
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