先日新聞にゴディバが日本国内での店舗を全て直営に切り替える、という話が流れていました。
- ゴディバ、日本店舗を直営に 片岡物産との契約終了 :日本経済新聞
食品輸入・製造の片岡物産(東京・港)は27日、ベルギーのチョコレート会社ゴディバの日本法人との国内販売契約を2015年3月で終了することを明らかにした。今後はゴディバジャパン(同)が日本での販売を担う。
この記事を読んで、ふとバーバリーの事を思い出しました。ちょうど先日、長年代理店契約を結んでいた三陽商会との関係を解消し、今後は直営での店舗移転会をするとのニュースが流れていました。
-
三陽商会はなぜバーバリーを失ったのか
屋台骨喪失の内幕と、激化する跡地争奪戦
海外の強いブランドを背負って国内展開すると、結局このようなリスクは常に起こります。この手の問題でおそらく過去最大の出来事はヤナセがフォルクス・ワーゲン、アウディとの代理店契約を解消したケースでしょう。フォルクス・ワーゲン社が日本において徐々に直営店舗を増やし、そのうちトヨタ系のDUOというディーラーが出来て、そこもワーゲンを扱う事になって決定的に関係がこじれました。
まあ国内でがんばってブランドを育ててきた、という自負がある代理店側から見れば、ブランドホルダーには言いたい事がある、というのは勿論わかります。モノが良ければ売れる訳ではありませんから。どんなブランドでも、どんな国でも、現地代理店の地道な努力がブランド形成に大きく貢献するのは論を待ちません。
しかし、一歩海外に目を向けると、強くなってきた現地の合弁会社、販売代理店とブランドホルダーの軋轢というのは良くある事です。最近だとこの辺もそうですね。
万が一ブランドホルダーがねぐってきても、兵糧攻めにさせるくらい流通ルートをしっかり保持し、海外ブランドを利用しながら、自社ブランドの育成を図る、そういうしたたかさが今の日本企業には求められているように思います。
気に入ったらポチっと御願いします→
にほんブログ村
コメント