チームの和を乱すモノを組織はどこまで許容出来るのか

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ワールドカップで日本は大変残念な(ある意味順当な?)結果になってしまいましたが、さて他のチームを見てみると、フランスがとても健闘しています。一戦一戦調子が上向いている印象です。

この躍進をデシャン監督の「英断」に求める声は少なくありません。つまり問題児を省いて、チームワークを重視した結果が出たと言われています。

近年フランス代表はワールドカップ中に選手が練習を拒否したり、途中で勝手に帰ってしまったりと、およそ国を代表する選手とは思えないような振る舞い、トラブルが続いていました。

今回就任したデシャン監督は有能な選手をはずしてまで、チームとの一体感を優先した訳です。そして結果的にですが、デシャン監督は今のところこのカケに勝っています。はずされたナスリのガールフレンドは怒り心頭のようですが・・・。

しかし、やはり「問題児」というのは、どこの組織、企業にも多かれ少なかれ存在します。

そして私のつたない経験だと、有能な人間の中には、しばしば問題児がいる、という事です。また、そういう問題児に限って困った事に有能だったりします。組織を預かるモノとしては頭の痛い問題ですよね。

ただ、こいつは和を乱してばかりでいかん、と排除していくと、組織としての人材の多様性が損なわれてしまい、やがてボディブローにようにそれは効いてきます。

昔ホンダにはF1総監督の桜井さんという方がいました。まあこの方などは超有能な問題児の典型例で、勝手にF1総監督は名乗るわ(実はホンダにはそういう職種はない)、高級ホテルのスイート長期に渡って勝手に借りて拠点にするわ、経費は使いまくりでまあそりゃもうなかなかの暴れっぷりでした。

しかし、彼が着目し、開発した技術はVTECに始まり、様々な種を生み出しました。彼が退職した後20年間、ホンダは彼の生んだ技術シーズでメシを食ったと言われています。

変な例えですが、人間だって雑菌、異物があるからこそ免疫が鍛えられて体全体の健康を維持出来ます。ただの異物だなとはずしてしまうのではなく、その人間の能力を正当に評価し、異才をどのように扱うのか、組織の長は良く考えなくてはなりません。またそういう積み重ねがその企業の文化、土壌を作り上げていくことになるのです。


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