良く社内で
「無礼講というので、飲み会で本当にそうしたらその後飛ばされた」
とか
「本音で語って欲しいというので、ストレートに話したらその後冷遇された」
という話はしばしば聞きます。
私も過去、そういう事例を身近に何回か見聞きしてきました。
大体において、経営者や管理職の人は「問題点や課題があれば、正直に話して欲しい」とほぼ例外なく言います。
そして、その後の扱いにも意外と例外は少ない(良くない意味で)、というのが良くあるパターンです。
そして私も以前は当然使われる側でしたのでよく分かるのですが、そういう冷遇された事例を見ると、スタッフは以後絶対本音は言いません。
というか、普通言ってくれと言われてもなかなか言わないものです。
最近はちゃんと始発便で東京出張行ってマウス(慣れないオヤジギャグ挿入してみました)
皆リスクには敏感ですし、また、そういう「本当の事を言ったら損をした」という話は、社内にあっという間に広がるので、当事者が局地的は話と思っていても、インパクトは知らないうちに全社的になるのが普通です。
また、そういうのが徐々に積み重なって、企業の社風というか文化は形作られていきます。
ので、私が社内でのコミュニケーションについて気をつけていたのは、例えそれがむっとするような話でも、態度には気をつけること、もし謝って態度や言動に出してしまったとしても、事後のフォローはきちんとして、個人攻撃する意図は全くないからね、という事を素早く伝える事。そして後腐れるような態度は「絶対に」取らない、という事です。
ここをへくってしまうと、本当に大事な「耳の痛い話」が入ってこなくなりますし、ケ●の穴の小さい経営者とレッテルを貼られかねません。
それは正しい情報が経営者に届かなくなってしまう事を意味しますから、そうすると、正しい判断も出来ず、会社の舵取りを誤るリスクが格段に上がってしまうのです。これは思っている以上に大きなリスクになります。
そういう点で、社員に気を遣われるような社長の舵取りはかなりあやういものです。
自分にはちゃんとスタッフの本音、耳の痛い話が入ってきている、と思っていても、本人が思ってる以上に入ってきてないのが普通だと自覚しておいた方が賢明です。
そして「本当の事を言ったけど損をしなかった」という事実の積み重ねが、社員からの信頼を集め(経営者が思っている以上に見られています)、風通しの良い社風を形成していきます。
私はこの点の風通しの良さは、本当にものすごい気をつけていますが、それでもまだまだ足りないと思っています。
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