「社員は友達です」と社長が言う危うさ

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最近東京出張が多いのですが、先日、とある会社の社長さんと接する機会がありました。

 

まだかなり若い社長さんなのですが、彼と夜会食を共にしたときに、ちょっとした悩みを語ってくれたました。

 

その時の話に「社員は全員友人だと思っています」というような話がありました。

 

私は「社員は友達」という感覚は、経営者として大変危うい考え方だと思っています。

 

なぜなら私が昔、まだ30歳くらいの頃、同じような感覚をもっていて、痛い目に遭ったからです。

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なかなか挑発的な店の名前です。是非食べたい・・・

「これだけ仲が良いし、つきあいも濃いし、人数もいない小さな会社なんだから、友達みたいなもんだよね」という風になりがちなのは分かります。

 

しかし、そこには経営者として「友達くらい仲が良いんだから、僕の事情も分かってくれるはず」「友達なんだから裏切るはずが無い」という社員への甘えの精神構造がひそんでいます。

経営者には、社員の生活を守る覚悟が絶対的に必要です。

また、「友達だよね」と思っていたらその「友達」が仕事や顧客を放り投げて会社を辞めたり、いきなり「友達」が連絡がつかなくなったり、「友達」がいきなり自分の事を批判し出してきたり、という事は、アーリーステージの会社には決して珍しい事ではありません。

当たり前ですが、社員にも社員の立場というものがあるのです。

またそもそも大前提として、企業の規模を選ばず、どこをどうやっても、社員は「友人」ではありません。

 

勿論「友人」が「社員」になるケースはあります。

 

また例外的ですが、「社員」が「友人」になるパターンもないわけではありません。

 

実際、私は辞めた元社員の中には未だに親しく、個人的なつきあいが続いているケースもありますが、こういうのは極めて例外的なケースでしょう。

 

会社でのつきあいというのは、普通会社をやめたらつきあいもなくなりますし、古巣に遊びに来ることもありません。それが普通です。

 

経営者が「社員は全員友達です」というのは、「友達だから自分を裏切るはずが無い」「わかってくれるはず」という精神的に社員への甘えの構造であり、社員から自律できていない証拠です。経営者としては非常に危うい、というのが私の経験から学んだ事です。

 

私は説教をたれるほどえらくはないので、彼には過去私が個人的に痛い目にあった、そういう経験を話しました。

 

経営者というのは若いとそれだけで無条件になめてくる輩もいるので、普通の経営者よりも余計、多くの苦労があります。

 

でも、周りが助けてくれるのも若い経営者の特権です。我々の様な40,50のおっさん経営者が泣いていても、おやおや、かわいそうだね、と助けてくれる人は普通皆無です。うまく周りをいかしながら、頑張って欲しいですね。


涙流してるおっさんなんか気持悪いだけだもんなー。誰もたすけんわ。ワシだワシ。気に入ったらポチっと御願いします→にほんブログ村 ベンチャーブログ ベンチャー社長へ
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