スルガ銀行と日本IBMの余波

スポンサーリンク

基幹系システムのフルリニューアルプロジェクトが大爆発炎上きりもみダッチロールし、裁判沙汰にまで成ってしまったスルガ銀行と日本IBMの件ですが、東京地裁も高裁も、いずれも発注主であるスルガ銀行の勝訴になりました。

この事件は我々のいるIT業界でもちょっとした話題になりました。

というのは、プロジェクトの炎上は、業界では実は良くあることなのですが-私はこれをIT業界の「伝統芸能」と呼んでいます(こんな事を書くと業界関係者に怒られそうだな 汗)-、ここまで「表に出ろ!」「おう上等だゴルァ!」というのはあまり無いからです。

日本IBMは、日本という名前はついていますが中身は当然外資系なので、黙って泣き寝入りする訳も無く、スルガ銀行も横並び意識のひときわ強い銀行業界にあって、ユニークさにかけては業界随一の経営で知られていますので、その両社の組み合わせもこうなってしまった一因なのかも知れません。

20141212_114632_hdr
システムはどんどん高度化、複雑化していますね。これはサイネージソリューション。

その後スルガ銀行は結局日本ユニシスの地銀向けパッケージシステムを活用した形で基幹系システムを再構築し、こちらは無事リリース出来たようです。

で、なんで今この話をここで取り上げたかと言いますと、実は弊社の直接、間接とのお取引先にもこの事件は結構な影響を与えているようで、先日とあるクライアントと契約書の締結になった際、結構縛りのきつい契約書の締結を求められた事が何回かありました。

ご担当者の方と話をすると

「いや、法務から言われたんだけど、スルガ銀行の件で騒ぎになったのを結構うちの役員が見てて、契約書のフォーマットが全面見直しになってしまったんですよねぇ。。」

との事。

スルガ銀行の件が、まさかうちみたいな小さな会社にまで、そんな影響が出るとはなぁとちょっと驚いたのですが、あの事件を見て

「うちもシステムベンダーにいいようにやられないように、契約書はちゃんとしとくべ!」

と思った大手企業のCIOやCTO、経営者層は決して少なくないと思います。

炎上しないようにがんばろう、というそもそも後ろ向きのお話ではなく、期待を上回る貢献が出来るように、精進しないとなりませんね。

気に入ったらポチっと御願いします→にほんブログ村 ベンチャーブログ 
ベンチャー社長へ
にほんブログ村


コメント

タイトルとURLをコピーしました