先日、日経新聞に銀行利ざやの最新ランキングが出ていたのですが、なんと並み居る都市銀行を押さえ、地方銀行であるスルガ銀行が圧倒的にダントツの1位でした。
利ざやというのは簡単に言ってしまうと、売値と買値の差額によって生じる利益(または赤字)の事です。
銀行の場合だと、お金を貸した事によって得られた金利から、預かることによって支払わないとならない金利の差額のことを指します。
つまり、ここが赤字ということは、銀行はお金を貸したり、国債を買う、というメインの商売で、そもそも赤字をこいている、という事になります。
先日の日経では11の銀行がこの様な状態になってしまっている、という事が出ていました。要は本業が赤字の訳ですから、これはかなりまずい訳です。
で、静岡地方の一地方銀行に過ぎないスルガ銀行が、どうしてこんなに業績が良いのかというと、他の銀行ではなかなかやらない事をどんどんやっているからです。
例えば外国人のための住宅ローンであるとか(なんとポルトガル語やスペイン語の説明pdfまで・・・)、
顧客を518累計に分類して、翌日にローンの審査結果を返したりとか、
※出典: 【スルガ銀行】独自モデルで高収益 住宅ローンに注力し「異端児」路線を邁進|数字で会社を読む|ダイヤモンド・オンライン
まあ業界の異端児のような存在の訳ですね。
他の日本の銀行ではあまりやらない事を積極的に行い、リスクに見合った金利を受け取るので、結局高利益率の体質になるわけです。
それでなくても横並び意識の強い銀行業界にあって、スルガ銀行は異質の銀行ですが、これは他の産業、業界にも非常に示唆に富んでいると思います。
つまり、
よそと同じ事をやっていては勝てない
という事です。
この新聞記事を見ていて、改めて自社の事を考える機会になりました。
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