ここ数日、清原選手の覚醒剤利用による逮捕のニュースがメディアを駆け巡ってます。
清原選手については私も皆さん同様、メディアから得られるお話以上に事は知りませんので、コメントは控えます。ですが、この手の薬物のニュースを見ていて思うのは、「絶対に自分はあり得ないな」という観点で見ることが、実は一番アブナイな、という事です。
世の中にはしばしばびっくり仰天するような事件や、おかしな出来事、悲しい出来事が起きます。
それを見たときに、「私は絶対大丈夫」という視点でさらっと見てしまうのはキケンです。今時代、正気と狂気は紙一重ですし、いつどんな時に、自分の意思とは無関係に巻き込まれてしまうかも知れません。
どんな人にでも、客観的には被害者にも加害者にもなり得る可能性があります。絶対、という言葉を使うのはキケンです。
もしかしたら、展開によっては自分も麻薬を買って、使ってしまうかも知れない。
もしかしたら、展開によっては自分も人を殺してしまうかも知れない。
私はそう思っていつもニュースを見ています。少し考えすぎくらいがちょうど良いと思っています。そしてそれこそが、自分が正気の側に、間違い無くいる事が出来る証でもあると思っています。
清原選手も、まさか数年前は自分がこんなことになるとは夢想だにしていなかったはずです。
オレオレ詐欺（振り込め詐欺）の被害者も一緒です。被害に遭った少なからずの人が「まさか自分が被害に遭うとは思わなかった」と言います。
想像力の欠如は、普通であればあり得ない、まさかの事態へ墜ちていく可能性を天文学的に高めます。うかつに「絶対」などと言わないこと、どんな事でも「ありえねーｗ」と一笑に付すのではなく、常に冷静に物事を見つめる事が被害者にも加害者にもならない道だと思っています。
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