ドーナツ戦争に見える提供者側の論理とその限界

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ビジネス雑感

昨年の秋にセブンイレブンで100円ドーナツが導入されたとき、向かう打つミスタードーナッツは170円程度の高価格帯の商品を投入し、「うちは質で勝負だ!」とやりました。


私も戦略、方向としてはそれで間違ってないだろうと思ったのですが、何しろ相手は日本全国津々浦々にあるコンビニです。価格帯が異なるということは、商品が同じでもマーケットが異なるということであり、コンビニドーナッツが新しい市場を開拓する可能性が高いだろうとは思っていました。が、はたしてどんな結果になるのかなと興味津々でした。

結果から言うと、ミスドは新しい顧客を取り込めないばかりか、売上げを10%ほど下げてしまい、高付加価値高価格戦略から、高付加価値低価格路線へ、お得感を上げる路線へと舵を切るそうです。軌道修正ですね。


他方、コンビニは販売当時のような猛烈な勢いがありませんが、売上は依然右肩上がりでまだまだ伸びしろは大きいでしょう。

この第1ラウンドを見て思うのは、特に低価格帯の商品では、やはり高付加価値だからといって、高価格にする事が、必ずしも正解とは限らないのだな、という事です。

勝負が完全についた訳ではありませんが、通常製造者、提供者側には「よりよいものなのだから、それに見合って高いのは当然だ」という発想が、多かれ少なかれ根底にあります。

しかし、市場、顧客は作り手が思うほどその価格を認めてくれない、という事は良くあります。

品質と価格がつりあうポイントはどこなのか、提供者側は自社、顧客、競合他社、3Cの中で慎重見見極めなくてはなりません。

弊社もどちらかというと、というより完全に、薄利多売系ではなく、高付加価値系のビジネスをしています。「安いホムペ今なら5万ぽっきりで作ります!」路線ではありません(そもそも「ホームページ屋」だと思ってませんし。。)。ですが、自社のビジネスを鑑みて、いろいろと考えさせられる記事だなと思いました。

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