組織で働く以上、当然のことながら人とコミュニケーションを取り、連携、役割分担をしながら動いていかなくてはなりません。
そしてスタッフが3人集まったからといって、実際は3人分の仕事量がはけるわけではありません。
なぜか。
それはコミュニケーションコストが発生するからです。
本当は3を6にも9にもしなくてはなりません。しかし実際はいいところ2.5くらいかも知れません。
それでも一人、1では2.5をやる事は絶対に出来ません。
それが組織の意味でもあり、アドバンテージでもあります。
それでは3を3以上に増やすにはどうしたらよいでしょう。
これはもうコミュニケーション、意思疎通をいかに円滑にはかるかという事が全てです。
そして意思疎通を円滑にするには、たった一つのコツしかありません。
それはコミュニケーションの回数を増やす、という事です。
回数、頻度をとにかく増やす。時間は短くても問題ありません。
1週間に一度、2時間コミュニケーションを図るのであれば、20分の打ち合わせを6回やった方がはるかに効果があります。
ゆとり世代、谷間の世代と揶揄されて来たサッカーU-21日本代表を率いる手倉森監督は、昨今のアジア大会の優勝を果たし今や名将の呼び声が高いですが、以前インタビューで、Jリーグにおいてなぜ優勝チームに外国人監督が多いのか、こんな事を言っていました。
- 手倉森誠監督の覚悟――6年目を迎えるテグ流マネジメントの真髄(前編)
彼らがなぜJ1で成功を収めているかを突き詰めると、コミュニケーションの頻度の違いが浮き彫りになる、と手倉森は考えるのだ。
「鹿島の関係者に聞くと、ジョアン・カルロスやオリベイラはミーティングが長かったそうです。でも、言っていることはだいたい同じだと。言ったことを選手ができなければ、何度でも繰り返す。そうやって徹底するんですね。これが日本人監督になると、『それはもう言ったから』と自己完結してしまうところがある。選手を信用しないのではなく、言い続ける必要性を、外国人監督は感じているんだと思う」
人は接触回数を増やすと、それだけで心理的な距離が近くなります。心理的な距離が近くなると、遠慮もなくなりますので、益々短い時間で沢山の情報量を交換出来るようになり、益々好循環が生まれます。職場結婚が結構な確率で起こるのはまさにこのせいでもあります。考えていれば当たり前の事でもありますよね。
また、用が無くても顔を合わせる事によって「何となく今日は機嫌が悪そうだな」とか「すごい今日はノってるな」とか、実は我々は我々自身が思っている以上に、かなりの情報を無意識のうちに交換しています。
まとまった時間を取ってしっかりコミュニケーションしよう、としても、普段業務で忙しいとなかなかそういう訳にもいかず、それが結果として益々疎遠に成る理由にもなります。1日5分でもいいので、コミュニケーションを取るようにすると、思った以上に組織の風通しは良くなるように思います。
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