身の回りの衣類や、ファストフードの値段がなぜ上げられないのか、消費が振るわない理由の一つは、生活者心理を読むことで見えてきます。
個人消費の回復ぶりに明暗が分かれている。遊園地や英会話などレジャー消費は堅調で、エアコンなどの家電も買い替え需要が出ている。一方で衣料品などは値下がりも目立ち、身の回り品までは回復が及ばない状況だ。家計は消費に一層メリハリをきかせるようになっている。
以前ユニクロが値下げを繰り返していた頃、初めは「安いなぁ」と思っていたのですが、次第にそれに慣れてしまい、それが当たり前だと思うようになりました。
その脳内基準でGUに行くと、更に安いので、更に驚くわけですが、それもすぐに慣れてしまいます。
そしてその状態で再びユニクロに行くと「うお!高っ!」と思ってしまうワケです。
ユニクロが高いわけではなく、GUが安すぎただけだったんですが、脳内相場というのは恐ろしい事ですね。
このように、ある特定の価格帯に恒常的に接していると、人はそれが普通、相場だと感じます。
こうなると、かなり納得の出来る付加価値を提供し、かつ適切に説明出来ないと、「値上げ」は出来ません。
提供出来るだけではだめで、プレゼン、つまり上手に説明が出来る、両方が絶対に必要です。どちらが欠けていても生活者には認めて貰えません。メーカーが「これは良い物で原材料費がかかっているのでこれくらい貰って当然だ、という良くやる間違えた発想と同じです。
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どんなに原価が安くても、商品価格が安い医療品を病院やお医者さんは敬遠しがちです。
顧問弁護士や顧問税理士の月額の顧問料は3万とか5万が相場です(地方は普通3万円です)。
人はそれぞれ学習経験から相場というものを脳内に形成しています。このため最初の値決めが決定的に重要になってきます。最初につけた値付けは、相場を形成し、それが基準となります。一般的には商品の価格というのは上方硬直性というのがあり、値上げはしにくく、値下げはしやすいものです。
値付けとは人の心理を読む行為そのものです。そこをきちんと見極めた上で商売をすることが重要です。素晴らしい値付けをして、売り手良し、買い手良し、世間良しの三方良しの精神でビジネスを成長させましょう。
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