「#拡散希望RTお願いします 」という敗北宣言

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ツイッターを見ていると、しばしば、

#拡散希望RTお願いします

というハッシュタグを見かけます。

主にアイドルとか左とか右の人とか犬が居なく無った見つけて下さいとか、とにかく情報を広めたい!というその手の事に良く使われているようなのですが、個人的にはこのハッシュを見る度に、もう少し何か気の利いた事は出来ないだろうか、と思います。

当たり前ですが、何かよほど特別な動機でも無い限り

「拡散希望RTお願いします」

と言われて

「はい、わかりました」

とやってくれる人はほぼ皆無です。

これを企業に置き換えると、

「うちの商品良いので買って下さい」

「はいわかりました」

とか、

「うちは良い会社なので入社して下さい」

「はいわかりました」

とか、

「一目惚れなので結婚して下さい」

「はいわかりました」

というのと同じ事で、どれくらい非現実的な事なのかが分かります。

A is good, so buy it. 

というのは高度経済成長期のお話であり、これだけ生活者の嗜好や行動が多様化した現代においては、全く意味をなしません。

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要は「#拡散希望RTお願いします」というのは、会社に置き換えると「土下座営業」に近いのでないかなという印象すらあり、個人的にはそうお願いした時点で「負け」なのではないかと思うのです。

そういう依頼を見るとむしろ何かウラがあるのではないかと勘ぐる方が自然ではないでしょうか。かえって逆効果の面も否めません。お願いしますと聞いてはいはいと聞いてくれるのは失礼ながら一部の情弱と言われるような良く事情の分からないカモ方か、あるいは関係者がせいぜいでしょう。

お願いして聞いてくれるほどシンプルな時代ではありませんので、逆にどうやったら拡散してくれるのか、そもそも発信する情報、コンテンツに魅力が無ければなりません。松下のような圧倒的な販売パワーで売るのか、ソニーのような魅力的な商品・ブランドで売るのか、という時代がありましたが、個々人の価値観が多様化した時代においては、ソニーのようにお願いするよりもされるような、いわば勝手にバズってくれるような情報発信力が求められています。

と、言ってすぐ出来るほど、簡単な事では無いのはもちろんですが、お願いするより、そちらに知恵を絞った方が建設的かつ現実的な様に思います。ツイッターの「#拡散希望RTお願いします」を見る度に、そのような事を思う今日この頃です。

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