先日こういう記事を見かけました。
町おこしの方法論というより、起業そのものについてのお話になってしまいますがここ数年、「起業」という言葉が安易に使われる事が増えている気がしています。
以前ハローワークに行ったら「起業という選択肢があります!」みたいなポスターが張ってあって度肝を抜かれました。仕事探している人に起業を促すとは一体どういう神経なんでしょう。何か国家的にカモにでもする気なんでしょうか。
ちなみに今はもう行かなくなりましたが、以前私がハローワークに求人広告を出し行くと、受付のおばさんが何も聞いてもいないのに「あ、そこのパソコンでお仕事を検索出来ますよ」と丁寧に説明してくれたりしました。おばちゃん、お元気でしょうか。おちこんだりもしたけれど、私は元気です。
で、起業した後、果たしてどの程度の企業が生き残ってるのか、さっとですが見てみました。
中小企業白書を見ると、起業後10年たつと大体30%くらいの企業が消えると書いています。
しかし、注釈をよく読むとこれは帝国データバンク由来のデータだと書いてあり、データのブレが注記してあります。ということは、実際はそこに載らない企業が相当数存在しています。
なのでおそらくなのですが、実態としては10年経つと2社に1社も生き残れない、というのが正確なところではないでしょうか。飲食業に関して言うと、3年で多分7割くらいは消えてしまうと思います。
個人的な体感値としても、この10年、周りを見渡すと、結構な数の同業やら個人やらが退出されており、10年で半分も残るかなぁ、という感じです。
ちばみになぜか2017年の中小企業白書では、起業後の生存率が直近5年分だけになっており、「我が国は起業後 5 年間で 18.3%の退出にとどまっていることが分かる。」と、あたかも起業リスクが低いかのような見せ方になっています。なんなんでしょう。
ITやネットが当たり前の時代になり、非常に起業はしやすいイメージがあり、またそういう側面がある事も事実です。会社法も改正され、資本金1円から起業出来るようになりました。
しかし、当たり前ですが、種銭が1円で回せる仕事は世の中には存在しませんし、「継続的に」金を稼ぐ、という事はそんなに簡単ではありません。
弊社でもプログラマーで独立した人は何人もいますが、結局うまくいかずに派遣に行ったりしている者もいます。技術的な能力と営業経営能力は全く別物です。
深く考えずに(考えた結果かもしれませんが)起業をあおる大人にも反省を促したいと思います。
起業する事はそれなそれなりに高いハードルだという事はきちんと踏まえた上で、それでも選択する人に、強いエールを送りたいと思います。世の中を変える、たとえどんなに小さくてもイノベーションを起こすことが出来る者はやはり偉大なるバカ者 "crazy one" だと思います。
ということで、crazy one、じゃなかった普通の人的なWebプログラマー、Webディレクターの(卵)を募集しております。
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