最近、裁量労働制についてのニュースがホットです。
実は弊社は約2年半前、ラディカルに体制を変えるまでは、完全に裁量労働制を取っていました。各行政機関への手続きもきちんと行い、恐らくかなり早い導入だったと思います。聞くところによると、今はなかなかカンタンに手続き上認められないようです。
今もその制度自体は廃止はしていないのですが、実質は運用しておらず、今はほぼ完全に稼働した分の残業代をスタッフは受け取ってもらっています。
その昔完全裁量労働制の時代に、労働基準監督署が調査に入ったことがあり、すわなにごとかと軽く焦ったのですが、社員の稼働記録を数名分出してくださいと言われ出そうとした社員のログをよく見たら、本当に毎日18時できっちり帰るシングルマザーのスタッフであったため、「これ出したらあまりに綺麗すぎて、ねつ造していると思われてかえってやばいじゃん汗!」と、普通のスタッフのに差し替えたりとか(普通って何)、まあ、今となっては良い思い出になっています(ちなみにこの時は一切のおとがめは無しで、顧問税理士にそういう事は滅多に無い、ものすごい珍しいよと言われました)。
しかし、時間を成果で計るというのはなかなか難しいものです。
時間だけで見てしまうと、仕事がトロいと、残業してやった方が給与が増えるというおかしな現象が起こります。中にはそれを目的に時間をかける人もおり、いわゆる「生活残業」ですね。アホの方が給料が高いわけです。私も若い頃はアホの極みだったので、そういう逆転現象が起きていた事がありました。今考えるとお詫びの言葉もありません。今は形式上時間給ではありませんがアホなのは変わってないかもしれません。
そしてこれは実は雇う側と雇われる側だけではなく、お取引の関係、発注する側と受注する側にも同じ事が言えます。
成果を図るのに、時間換算で出すと、仕事がトロい方が見積もりが増える事になります。
ただ、お取引の場合は予算が合わなければ発注しなければいいのでカンタンです。そうすると、当然受注する側はいろいろと知恵をこらして時間を効率化しようとします。
しかし、見積もりする側から見ると、10分で終わる仕事だからといって、時給1,800円換算で対価が300円のはずがありません。本来的に成果をかかる時間で計る事は出来ないと私は思います。ただ、現状他に便利な物差しがないので、便宜上時間を使っているだけです。
しかし他方、成果ではなく、かかる時間に固執すると、時間をかけること自体が価値だと勘違いをしてしまいます。
そのバランスが大事なのかもしれません。と、毒にも薬にもならない帯番組のコメンテーターみたいですいません(汗)。とりあえず今日のエントリーを終わります。
あ、すいません、結局まだどなたも採用に至っていません。なんかうるさい会社かしら。。そんなことないですよ、お気軽にPG、ディレクターの方、転職、就職お問い合わせくださいませ。ついでにこちらもポチっと御願いします→
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