先週、東京出張だったのですが、合間にふと時間ができたので、美術展に行ってきました。
決して伊藤若冲の絵が展示されているのを事前に知っていて機会をうかがっていたわけでもなく、ホテルを恣意的に上野の近く(上野だと高い)に取ったわけでもなく、意図的に時間を空けたわけでも断じてありません(うふ)
壇蜜さんの音声ガイドも想像以上に良かったです。
にしても、いつも思うのですが千年以上前に書かれた写経や絵画がきちんと明瞭に現存している事に驚かされます。ハードディスクなんか最近3年くらいしか持ちません。
筆跡を見ると千年前の人の息吹を感じます。本物のアートに接するといつもケガれた心が洗われるようです。汚れちまった悲しみに、今日も仕事の降りかかる。中原中也パクってみました。
実は野良猫がいます。どこでしょう・・・
今回は伊藤若冲の「仙人掌群鶏図襖」(さぼてんぐんけいずすま)と「雪梅雄鶏図」(せつばいゆうけいず)、「鶏図押絵針屏風」(右隻)を見ることができました。
この美術展は作品の模倣と系譜を知るという事が重要なテーマとして掲げられており、若冲の作品では中国の文正(14世紀、明の時代に活躍した中国の画家です)が描いた「鳴鶴図」(重要文化財。相国寺蔵)からの模倣や、自分の作品中のモチーフをそのまま模倣して他の作品にも描くというセルフ模倣?な系譜が実によく分かりました。
にしても、どんだけ重文もってんだ相国寺。恐るべし。
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