なぜパイオニアは縮小マーケットに特化したのか?

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最近パイオニアの経営危機が取り沙汰されています。

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    • カーナビ依存のパイオニアは「開拓者」として輝きを取り戻せるか – M&A Online

      パイオニアは長期的な経営悪化が続いており、2010年にプラズマテレビから撤退、2015年にはオーディオなど家庭用AV機器事業も売却した。現在は「選択と集中」でカーナビなど車載機器に特化している。

      しかし、カーナビの主要市場である国内自動車市場の縮小に加え、スマートフォン用無料カーナビアプリの高機能化で車載カーナビの購買意欲は下がっている。主力のカーナビ需要の好転が見込めない中で、パイオニアに復活の可能性はあるのだろうか。

    • 名門パイオニア、スマホに泣く 車載特化が裏目  :日本経済新聞

      カーナビメーカーの中でも市販品を得意としたパイオニアは、自動車メーカーが生産段階で埋め込む「OEM(相手先ブランドによる生産)品」へのシフトが遅れた。

       OEM品も楽ではない。森谷浩一社長は2018年4~6月期決算で「OEM事業における減価償却費の増加などで営業損失が拡大した」と苦しい状況を説明した。開発費は今後もかさみそうだ。自動車メーカーは自動運転やネット接続機能などを持つ次世代車の開発を急いでおり、カーナビ機能も飛躍的な進化が求められるためだ。

しかし、実はこの苦境は事前に十分想定されたものでした。

私が以前書いたブログ。

    • カーナビは絶滅寸前の恐竜か?: Web屋の社長は考えた
      2012年7月28日 (土)

      このような一見するとハンデだらけの「独自の専用ハードウエア」が生き残ってきた理由、それはたった一つしかありません。つまり、少なくとも日本国内においてはカーナビの販売の大部分は、新車購入時に抱き合わせて買うケースがほとんどだからです。本体車両価格にインクルードされてしまうので(得てしてそういう場合はカーナビの値段が表向き安くなっています)、多少高くても、使い勝手が悪くても、個別に買って月のローンがかさむよりまとめて買った方が「マシ」だった訳です。

      しかし、スマホがハードソフト含めてこれだけ高機能化していくと、さすがにこのような専用ハードウエアをわざわざ買う必要があるのか、とユーザーが考えるのは当然です。

それでなくても市販品がメインというハンデもあったパイオニアが、どうしてたいした残存者利益も見込めない、急速にシュリンクしつつあった市場にわざわざ特化したのでしょう。


確かにプラズマTVとかを辞めるのは正しい選択肢だとは思うのですが・・・。



不思議ですね。

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