果てしなく使いにくいサイト

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ビジネス雑感

先日、珍しくJRの予約をする機会があり、初めて「えきねっと」を使ったのですが、まさかこんなに果てしなく使いにくいWebサイトだとは夢想だにしていませんでした。

このレベルはリテラシーの高くない高齢者どころか普通の若者でも相当無理なレベルです。

インフラ重厚長大系企業のWebサイトの場合、しばしば使いやすいさ、コストより安全の方に意識がいってしまいがちです。しかもその「安全」とは「利用するユーザーの安全」以外に「万が一問題が起こったときに責任追及されるのを防ぐ担当者や責任者の安全」という意味も含まれてしまうため、過剰なまでの防御を入れ込み、それが結果的に著しい「使いにくさ」に繋がります。

インフラ系企業は他業種に比べ、それでなくてもちょっと何かやらかすと、すぐにマスコミから袋だたきに遭う傾向が強いですから、過剰なまでの安全意識に走ってしまいがちなのは理解出来ない訳ではありません。が、にしても本当に使いにくいです。結局割を食うのはユーザーです。

会員登録した後、ログアウトしている状態で、サイトトップを見ると、まずどこからログインして良いのかが全く分かりません。

多くの会員登録制サイトでは、右上に「ログイン」等の表記が出ているわけですが、これが探せません。

よーく目をこらすとこの赤枠が実はログインだと分かります。

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パスワードを忘れた場合の取り寄せ機能も、なかなかに大変重厚な作りです。

パスを取り寄せるだけなのに、ID、生年月日に「合言葉!」を要求されます。結構なユーザーがここで討ち死にしている可能性が高いです。人は忘れる生き物なのです。パスワードは忘れるけど、合い言葉は覚えている人ってどの程度いるのでしょうか(勿論パスワード自動記録ツール使っている人は別です)。

 

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こんな使いにくいシステムでも、いや、だからこそ、とんでもない費用がかかってるんだろうなと思います。

新幹線の予約でも、シートが指定予約出来るので、そこはさすがに飛行機と同じかと思ったら、号車番号を自分で手入力しないとシートマップが出てない仕組みで唖然としました。自分が乗る新幹線がそもそもいくつの車両で構成されていて、うち指定席の車両が何号車なのか、全体像がわからないので、テキトーに[12]号車と12を入れたら「そんな号数はない」と怒られました。本当にないか、自由席かグリーン車だったのだろうと思います。すいません、新幹線ほとんど乗ったことないのでわからないのですが、これってユーザー側で覚えておくのが常識なんでしょうか?おそらくその時々で編成される車両が異なるのでこういう事になるかも知れませんが、にしても、車両の座席マップを飛行機のように自動表示するのが、そんなに難易度高い事なんでしょうかね。。今まで開発したWebシステムとの落差がふと頭をよぎりました。

このくらいの規模の企業になると、単なるWebシステム開発というよりは、普通に基幹系システム開発ですから、何かと都合があるのは分かりますが、にしても至る所に使いにくさがあるサイトだなと感じます。平成ももうすぐ終わりますが、令和の時代には少しでも改善しているといいのですが。

札幌や東京等でのWebシステム開発ご相談、賜ってます。

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