少し前の事なのですが、とあるネットベンチャー企業のWebシステム開発のお仕事をお引き受けさせていただいていました。
その会社は以前は自社でWebシステム開発を行い、お客様にサービスの提供を行っていたのですが、途中から180度経営方針を変え、Webシステムの内製化は一切やらず、外部のパートナーに任せる、そして自分たちは営業やマーケティング、マーチャンダイジングに特化する事にしたのです。
そういう経緯で、弊社でもその某Webシステムの開発パートナーとしてささやかながらお手伝いをさせていただく事になったわけです。
そんなある日の事です。都内のそのお客様のオフィスでのお打合せ中、ちょっとしたブレイクを挟むことになりました。「北海道今雪っすか」「めちゃ寒いっす」などとたわいの無い会話をしていたのですが、そのうち今のWebサービスを立ち上げる事になったのが5年前で、当時がいかに大変だったか、という事を笑いながらそのご担当者は話してくれました。
「ホントもう毎日終電帰りで、たまに徹夜もありましたし、まじやべえと思いましたよw」
「大変だったんですねぇ。。」
「ホントうちとんでもなくブラックですよホントw」
と、その30歳前半のご担当者は話してくれたのですが、彼はもう満面の笑みで、実に嬉しそうではありませんか。
そうなんです、字面だけ見ると会社批判ですが、実は全くその逆で、その事を誇りに思っているし、こんなやりがいのある仕事は無い、それをどうにかやりきった事がとても嬉しい、なんだかんだ言ってこの会社が好き、というのが全身から伝わってきたのです。
そうなんです、これなんですよこれ、と心の中で思いましたね。なんて羨ましい。
そしてこの記事です。
背景には、日本人に「仕事嫌い」が圧倒的に多いという状況が横たわっているんです。「働くことはつまらないことであり、苦行である。給料は我慢代でしかない」という認識が広く持たれているがために、本来は喜ばしいはずの長寿時代がネガティブに捉えられてしまう。これは“超”が付くほどの大問題なんですね。
仕事は働かされるもの、仕事の時間は短いほど善、働くのは悪。庭から石油が出てきたら、それはそれで幸せかも知れません。しかし、僕はきっとそういう人生は絶えられないと思います。
人は生きていくためには人生のかなりの部分を働かなくてはなりません。それは避けられません。だから我慢して働く、のではなく、どうせ働くのであれば、少しでもやりがいのある、有意義な時間に変換する。そのためには、まず自分が視点を変えなくてはなりません。視点を変えれば、いつも見える景色が、全く違って見えてくるはずです。
そして経営者である私の立ち位置としては、少しでもスタッフ一人一人が、視点を変えて、ポジティブに物事が見えるように配慮しなければならない、責任重大だなと思います。
言うのは簡単、やるのは難し。
私の能力ではなんだかんだ言って、とてもささやかな事しかできないかも知れません。ですが、死ぬまで努力は続けるつもりです。
いや、やっぱ庭から石油が出たらもう働かないよな。。賛同する人はポチっと御願いします→
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