はるか大昔、高校生の時?夏目礎石の「こころ」のダイジェスト版が確か国語の教科書に載っていました。主人公が自殺するという内容に衝撃を受けて、本屋ですぐ文庫本を購入して全編読みました。
今その名作は著作権フリーとなり、Webシステムの動作確認用テキスト素材として個人的に使ったりしています。三つ子の魂百まで?
- 夏目漱石 こころ
・・・私は突然「奥さん、お嬢さんを私に下さい」といいました。奥さんは私の予期してかかったほど驚いた様子も見せませんでしたが、それでも少時しばらく返事ができなかったものと見えて、黙って私の顔を眺ながめていました。一度いい出した私は、いくら顔を見られても、それに頓着とんじゃくなどはしていられません。「下さい、ぜひ下さい」といいました。「私の妻としてぜひ下さい」といいました。奥さんは年を取っているだけに、私よりもずっと落ち付いていました。・・・
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