俺のカラオケは上手いから聴けー実務家教員がよく大学でやらかす問題

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俺のカラオケは上手いから聴けー実務家教員がよく大学でやらかす問題 産学連携教育イノベーター育成プログラム AIBET2022

実務家教員ーそもそもこれ、何の事か分かりますでしょうか?

実はこれざっくり言うと、民間企業出身で大学で教鞭を執る人達の事を指します。社会に出てビジネスマン、つまり実務家として経験値を積み重ね、それを活かして大学で研究・教鞭を執る人達の事です。

実は私はこの単語を「産学連携教育イノベーター育成プログラム(AIBET)」を受けるまで全く知りませんでした。聞くとなるほどなぁ、という感じです。大学側から見た我々民間人の定義みたいな感じで面白いなと思いました。

で、このAIBETの受講中、複数の大学の先生達から実務家教員の内情というか裏話というかしばしばある問題を教えてくれました。それはつまり要約すると、「経歴が素晴らしいので、大学でもさぞきちんと学生さんに授業をしてくれると思ったら、単なる自分の自慢話、説教ばかりになってしまい、しかもその自覚も無く、学生は鼻白んで全然人気もないし使い物にならない(ので契約更新せず)」という人が案外結構いる、という事でした。

簡単に言うと「どうだ、俺の歌は上手いだろう!」と良い気になってオーディエンス(学生)の前で延々と下手くそなカラオケを歌う実務家教員、という構図かと思います。見るからに悲惨ですね。学生さんは良い迷惑です。

いくら経歴が素敵でも、実務家教員は学生に教える、という基礎訓練がそもそも出来ていないケースがほとんどなので、シラバスもうまく作れないし、そもそも自分の経験値に対する過大な評価があるので、結果自慢話になってしまって教員としては使い物にならないよね、というケースは案外あるとの事でした。

なので大学側から見ると、実務家教員というのはのるかそるか、多少?博打的要素が強く、この辺がもしかして大学が実務家教員をあまり積極的には使いたがらない理由(でも文科省との関係でしぶしぶ使わざるを得ない?)なのかも知れません。

もっとも実務家教員側から見ても、多分非常勤講師くらいですと謝礼はほとんど「お気持ち」程度でほとんど採算には合わないでしょうから、別の目的がないと頑張りにくい状態なのはその通りだと思います。

個人的には僕も「本業」がありますので、収益の第二の柱として大学での活動を希望している訳では全く無いのですが、この「一人カラオケ問題」というのは大変興味深いなと思いました。この辺は私の受講した専門コース、「アントレプレナーシップ」でも注意点として学んだのと、内容がとても極めて有意義でしたので、また別の機会に深掘りしてご説明したいと思います。

こういうキャンパスの中に入らないと分からないような事を事前に知る事が出来、学べたのは、AIBETを受講して大変良かったと思う事の一つです。これだけでも元取れた(せこい?)感じです。

 

※ちなみに当ブログに書かれている事は「産学連携教育イノベーター育成プログラム(AIBET)」の公式見解ではなく、それを受講した僕自身の極めて個人的な偏見に満ちた見解の一つです。ご了承下さい。念のため。。

あ、サムネの写真は3年ぶりに開催されたさっぽろ雪祭りです。単に通勤途中に通り過ぎただけですが。。(観光地のジモティあるある)。

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